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エッセイストの岸本葉子さん(45)らがんを体験した女性有志が「さまざまな苦しみや悲しみを体験した人たちが、人生をともに希望を持って歩んでいこう」という企画を始めた。「HOPE(ホープ)プロジェクト」で、第1弾は、つらく苦しい時に心が安らいだり勇気がわく「希望の言葉」を一般から募集している。24日にはジャーナリストの鳥越俊太郎さん(67)をゲストに招き、東京で記念のイベントを開く。
 キャッチフレーズは「希望の言葉を贈りあおう」。40歳で虫垂がんを患った岸本さんは、入院、手術、そして退院後の投薬治療を体験した。医師から昨秋、再発の心配はないと告げられたが、「自分を特別視するのでなく、普段通り接してくれる人もいてありがたかった。がんを抱える人が普通に暮らせる社会であってほしい」と痛感した。
 企画は、そんな岸本さんら患者会などで知り合った3人が発起人だ。その一人で乳がんを体験した桜井なおみさん(40)=東京都豊島区=は「病気に限らず、人はさまざまなものを抱えている。多くの人が共感できるように、『生きる力』になる言葉を寄せてもらおう」と「希望の言葉」(50字以内)を一般から募集することを提案した。
 今月末まで募り、集まった作品から約50点を選んで、秋をめどにウェブ上で公表、メッセージ集もつくる予定だ。岸本さんは「みんなが元気になれる『言葉の宝箱』にしたい」と話す。
 24日のイベントは、中野区東中野4の「スペースアンドカフェ ポレポレ坐」で午後2時から。大腸がんを公表した鳥越さんが自身の経験を話し、会場の人たちと議論する。入場料は1500円。詳細は事務局(03・3202・5410)またはホームページ(http://kibou.jp/)

【毎日新聞より】

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